禁じられた愛

ヒトの第20番染色体に存在するプリオン遺伝子が産生するプリオン蛋白が異常化するとプリオン病となる。
プリオン病の1つに変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)と呼ばれる病気がある。
神経難病の1つで若年で発症し、発症から死亡するまでの期間は平均18ヶ月。
1996年に英国において初めてvCJDの患者が報告され、BSEとの密接な関連が指摘されている。
2008年7月現在、ヨーロッパ諸国を中心として208例が報告されている。
ヨーロッパ以外の地域で発生したほとんどの症例は英国滞在暦がある。
日本国内においても2005年2月に初の発症例が発見された。
これを受け、2005年6月1日より、1980年から1996年の間に英国に1日でも滞在した者の献血は禁じられてきた。
今朝の日経25面下段の日本赤十字社の広告によると、この規制が期間中の英国滞在通算日数30日まで緩和されたそうだ。


ところで私は、オンラインのデータベースで献血者が管理される以前は、献血手帳を2冊使い分けて制限回数以上の献血をするほど献血好きだった。
200mlでも400mlでも成分献血でも、好きなだけ抜いてけドロボー状態だった。
ところが、日本赤十字社のこの決定のため長らく献血を禁じられてきた。
今回の緩和では私はまだ対象外だが、将来的にさらに緩和され、いつの日か献血できる望みが出てきた。
ちなみに、日本赤十字社によると『献血は愛』だそうだ。
愛したいのに愛せない…