A.I.

DISCASでレンタルしたA.I.を見た。けっこう期待したのが間違いだった。というか、こういうジャンルの映画なんだろうな、と勝手に決め付けて観たのがよくなかったのだ。人工知能物でも、SFでも、親子愛でも、未来版ピノキオですらない。ただの御伽噺。そうやって割り切って観てみれば、ご都合主義のストーリーも、『ロボット3原則は?』という疑問も、『未知との遭遇』+『E.T.』をスピルバーグ自らパクった各種造形物も、クローンってそんな都合のいいところだけ再生されないでしょ?と突っ込みたくなるラストシーンも気にならない。そんな事を気にしながら観ていたから、ラストの展開は涙腺を刺激する感動物語というよりは安っぽいお涙頂戴物語という受け取り方しかできなかった。悪いのはスピルバーグじゃなくて純粋に観れない穢れた自分の精神なのだ。