藤には遅く、薔薇には早く

wine2004-04-29

三菱グループが高輪の所有する開東閣にてこの時期に毎年開催されている「藤見の会」に行って来た。開東閣は元は岩崎久弥の所有地で明示41年に英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計で完成された由緒正しき西洋館。現在は三菱グループの迎賓館的な役割をはたしており、西洋館以外にも広大な敷地の一角に静かな庭園、200坪の藤棚、バラ園などがあるが普段は非公開である。「藤見の会」も恐らくは一般公開ではないのだろうが、今回は関係者にご招待をいただき行って来た。
残念ながら今年は既に暖かい日が続いたために藤の花は半ば散りかけていて、樹齢300年の藤の花を堪能するには手遅れで、広大な芝生を挟んだ反対側にあるバラ園を愛でるにはまだ早い、と花を見るにはいまひとつだったが、立派な西洋館、レセプションでの琴の演奏、そしてのどかな昼下がりを堪能してきた。
建物は歴史を感じさせる威風堂々とした佇まいだが、足元は最近手を入れられたことが明らかに分かる真新しい石材と金属で囲まれており、恐らく建物全体をダンパーで支える免震構造になっているのだろう。
余談だが、来賓者の方々にいかにも紳士淑女然とした方が多いような気がしたのは気のせいかも知れないが、駐車場の三菱車率は明らかに高かった。僅か100台弱の駐車場に、セルシオやシーマは見かけなかったのに、気が付いただけでもディアマンテが4台、他にも三菱のファミリーカーやスポーツカーが合計10台以上も停まっていた。
(写真正面の西洋館に向かって右側が藤棚)