恐竜博2005

wine2005-06-28

今週の日曜日で終了してしまう国立科学博物館で開催されている恐竜博2005に行って来た。
ミュシャ展の時に購入した前売り券以外に、新聞屋から巻き上げた頂戴した招待券が3枚あるからと、妻と子と私の両親の5人で行くはずだったのだが、招待券が4月28日までの期間限定だったため、仕方なく、妻を外に待たせて私と子供の二人だけで入館した。
子供は恐竜の化石や復元図や解説のヴィデオを非常に興味深く面白そうに見て大興奮。恐竜から鳥への進化というのが本展覧会の趣旨のため、出口近くになると翼竜や鳥の展示になるのだが、そこにはあまり興味がないらしく、「恐竜見る」と一人で入り口の方へどんどんと戻ってまた最初から見るほど。怖がるか飽きるか、そのどちらかで1時間もしないうちに子供が帰りたがるだろう、という予想は全くの間違いだった。おかげで私も心行くまで閲覧することができて大満足だし、子供にも「恐竜が鳥になったの」と言わせる程の知識も刷り込めた。


さて、せっかく大好きな科学博物館に来ていながら常設展を見ずに帰るのはもったいない。
ここに来るのは7年ぶり。本館はなにやら大掛かりな改修工事が行われているため、モダンなデザインの新館を回ることにする。これ昨年11月にオープンしたばかりなの?
科学博物館と言えば、古くて重厚な石の階段、恐竜の化石、フーコーの振り子寄生虫の標本などいろいろな物を思い出すが、薄暗くて古臭くいイメージがあった。10年ほど前にロンドンで自然史博物館(Natural History Museum)を見たときに、インタラクティヴな展示方法が非常に面白く、上野の博物館もこれくらい楽しければ、と思ったものだ。
それがどうだろう。この新館の展示方法は非常に素晴らしくなっているではないですか。標本、模型、映像資料などのそれぞれが関連し、展示方法は子供にも大人にも楽しく分かりやすくなっていて、直感的な操作方法で自分からいろいろと調べることができる。視覚、聴覚、触覚に非常に魅力的。団体らしい小学生もあちこちで楽しそうに動き回っていたし、わが子もあちこちの展示にいちいち釘付けになりなかなか先に進めないほど。
これだけ力のこもった展示で、各フロアに説明の係員が何名もいて、入館料がたったの500円(大人。高校生までは無料!)これは月1で通いたい。
科学が好きな人は当然として、好きじゃなくてもぜひ1度は行って欲しい。


6月とは思えない猛暑の中(本日の最高気温は36℃)、妻は我々が帰ってくるまで2時間半も車の中で待ちぼうけだった。これでも動物が展示してあるフロアだけをしかも飛び飛びにしか見なかったのだが。次は動物とは関係ない物理の世界やミュージアムショップも見てみたいものだ。


写真は恐竜博でティラノサウルス「スー」の肋骨に恐る恐る触ってみる子供