海辺の落雷

wine2005-08-01

昨日お昼過ぎ(12:35頃)に千葉県白子町の中里海水浴場で海水浴客9名が落雷で重軽傷を負ったそうだ。

銚子地方気象台によると、この日は同県勝浦市の上空5500メートル付近に零下6度の寒気が押し寄せ、暖かい空気の下に入り込んで大気の状態が不安定になっており、同気象台は午前11時48分、県内全域に雷濃霧注意報を発令していた。
 海水浴場を運営する白子町によると、この注意報を受けて同海水浴場では正午に「遊泳注意」とし、雷鳴が聞こえていたので海から上がるよう呼びかけていたという。「遊泳注意」を「遊泳禁止」に切り替えたのは落雷があった後だった。
http://www.asahi.com/national/update/0731/TKY200507310114.html より)

asahi.comでは更に専門家の話として海辺での落雷に注意が必要という記事を載せている(下記)。

海辺の落雷には用心を 専門家が注意呼びかけ 2005年07月31日20時14分
雷の多い時期、海辺の落雷にはとりわけ用心が必要、と専門家は話す。
 「雷博士」として知られる川俣修一郎・宇都宮大名誉教授によると、海上では雷はどこにでも落ちる。電流も広範囲に流れ、直撃しなくても心停止するほどのショックを受けることも。「雷雲は突然できるわけではなく、検知機があれば雷鳴が聞こえる30分ほど前から予測可能。もし来そうだったらすぐに水から出て、車の中など屋根のある所に避難してほしい」
 気象情報サービス会社「フランクリン・ジャパン」の長田正行・気象研究部長によると、雷鳴を聞けば、パラソルや釣りざおなど高さのある物の近くを避け、陸に上がってしゃがむなど低い姿勢をとる必要がある。金属類を身に着けていなくても危険性は変わらないという。長田部長は「雷雲が50キロ程度に近づくとAMラジオにノイズが入ることもある。海上で雷の音が聞こえたら、それは雷雲がもう十数キロ以内にいるということ」と注意を呼びかけた。(http://www.asahi.com/national/update/0731/TKY200507310285.html

ちなみに右の図は7月31日12:36から13:00の千葉県東部の雷発生状況。茂原東部の中里海水浴場付近に落雷が集中している。(東京電力落雷情報の過去データより)