電話営業

たまたま日中自宅にいたら電話が鳴ったので受話器を取る。「もしもし○○さんのお宅ですか?」「はい」「△△さんはいらっしゃいますか?」「私ですが」「え?」「私です(なんだこいつ?)」「あ、お父様かと思いました。私××建物の××と言いますが、□□大学の方にお電話しているのですが……」「は?(早口で聞き取れないぞ)」「でぇすぅかぁら、××建物の××です。」「……(あぁ、営業の電話ね)……」。
電話で営業をしてくる業種は先物取引、マンション、などなどいろいろあるが、こういう電話を受けるのは嫌いじゃない。どんな商品をどんな語り口で売り込んでくるのか興味があるし、こちらの勉強にもなる。しかし今日のこいつは早口で呂律が回らず聞き取りにくい上に一方的かつ高圧的で無礼だ。住所電話番号だけでなく、どこからか出身大学情報まで得ているのも気に食わない。
「先日NHKで3夜連続で放送された年金の番組はご覧になられましたか?」「見ました」「年金問題って不安ですよね?」「はぁ」「○×△□○×△□○×△□○×△□(年金問題がいかに不安か勝手にまくし立てるので聞き流す)、それに備えるためにいろいろな手段があると思うんですが、いま都心のマンションに投資するという方法が注目されています」相手の反応なんか全くお構い無しに、滅茶苦茶早口でまくしたてる。こういう一方的な電話営業もめずらしい。「要するにマンションを売り込みたいんですよね」「そうじゃなくって○×△□○×△□○×△□○×△□(自己正当化の弁が延々と垂れ流される)」時間を割いても得るものが無さそうだ。暇で気が向けば話し相手になってあげてもいいのだが、あんまり一方的に話を続けるのでここらで切り上げることにする。「はい、分かりました。うちはけっこうです」「え?」「マンション買いませんからけっこうです」と告げると、何も言わずにいきなりガチャンと電話を切られた。どこまでも無礼なヤツ。会社名と担当者名を聞き取りそこなったのが残念だ。