オルフェウス室内管弦楽団

wine2005-06-08

昨日、父・母・友人Aとサントリーホールオルフェウス室内管弦楽団のコンサートを聴いてきた。サントリーホールに来るのは随分と久しぶり。コンサートホールとして音響的には今ひとつという声も聞くけれど、ワインヤード型の座席形式や舞台真上の照明など、見た目的には好きなホールの1つ。「サントリー」ホールだけあってウェイティングバーにはサントリーのお酒が。開演前にSangiovese Di Romagna(旨い)と響17年(とっても旨い)を引っ掛ける。
本日の共演者は若手バイオリニストとして高い評価を受けているジョシュア・ベル

シベリウスプロコフィエフには、正直言ってそれほど感銘を受けなかった。そりゃもちろん、いい演奏なのだけどね。
プログラム最後のヴァイオリン協奏曲は一転して、ジョシュア・ベルの情熱的な演奏に引っ張られるかのようにアンサンブルの演奏も輝いていた。演奏終了後の拍手も全く鳴り止まず、熱い拍手に応えてアンコールは大サービスの4曲。

アンコール2曲目の「レッド・ヴァイオリン」は1998年のカナダ/イタリア映画のサウンドトラックから。サウンドトラックもジョシュア・ベルが演奏しておりアカデミー音楽賞を受賞した作品。目にも留まらぬ超絶技巧炸裂。
4曲目もサウンドトラックから。こちらは安部公房原作で1966年に製作された日本映画。日本のみならず世界で高い評価を得ている武満徹だけど、きちんと聴くのは実は初めて。武満ってアヴァンギャルドで難解な音楽なのかと思いきや、この曲はしっとりと落ち着いた伝統的ワルツ。他もこうなのかな、と興味が出てきた。食指を伸ばしてみる事にする。


とにかく、ジョシュア・ベルが本当に素晴らしかった。
アンサンブルメンバーは日本公演だからなのか、やたらと日本人(のように見える)奏者が多かった。