北京旅行:徘徊

日頃余り飲まない紹興酒をたっぷり飲み、超美味な中華料理フルコースをたらふく食べて、すっかりいい気分になってバンケットホールを後にした。
部屋に戻る途中、フロント裏のお店で万里の長城の絵はがきを買う。
30元。
ホテルの売店なので値引きはしてくれない。
これだったら八达岭长城の土産物屋で値引いて買ってくればよかったが仕方ない。
部屋に戻り、2枚選んでアルバートとウィリアムに葉書に落書きをさせる。
ベスと私もメッセージを書き、ベスの実家とエディンバラ公爵邸の住所を書く。
ベスが子供達を寝かしつけている間に葉書の投函をお願いしにフロントへ行く。
一人しかいないインフォメーションのホテルマンはベスの後輩達から明日の夕食についての相談を受けていてなかなか空かない。
20分ほどホテルの前の通りを散歩して戻ってくるとインフォが不在になっていた。
キャッシャー係に葉書を投函できるか尋ねると、明日の朝にならないと金庫が空かないので不可、と。
部屋に戻るとベスも寝ている。
あとはシャワーを浴びて寝るだけなのだが、妙に目がさえてしまっているし、腹は苦しいし。
24時になっていたが夜の散歩に出かけた。
ホテルを出てると玄関前にうろうろしている客引きがすっと寄ってきて「マッサージ?お酒?」と言う。
しばらくついてきたが適当にいなして昨日も歩いた大府井大街を北へ向かう。
お店はほとんど閉まり道行く人も少ない。
工事の人夫ばかりが目に付く。
デパートの路上ディスプレイ設置、ビルの外装工事、などなど。
とにかく北京は昼も工事、夜も工事だ。
これで景気が良くならないわけがない。
東安門大街まで歩く。
子連れじゃないのであっという間だ。
途中で昨日は気付かなかったコンビニ「QUIK快客」を発見。
昨日、ホテルのフロントにコンビニの場所を聞いたときには「近くにありません」と言われたのだが、十分近い。
いまいち薄暗く客も入っていないので、冷やかしに入るのを躊躇う。
外から中をうかがい、更にふらふらうろうろと歩きまわる。
昼の熱気ほど暑くはないが、それでも歩いていると汗ばんで来たので小一時間ほどでホテルに戻った。
やはり夜の散歩は楽しい。
25時。
故宮博物院と八达岭长城を子供を肩車しながら歩いて疲れているはずだが、全く眠くならない。
出発前にはほとんど読まなかったガイドブックを今更ながらに読む。
26時。
まだ眠くならないが、寝不足で明日の機内や車内で寝るわけにはいかないので、仕方なく寝る。