虫垂炎日記 普通食

普通食である。昨日は固形食になったとはいえ3食とも“全粥食”という軟らかめの食事だった。それが今日から普通食。それほど歯ごたえのあるメニューではないけれど、今日からはもう何を食べても大丈夫という事か。逆に食べなくてもいいのか?

普段の私の朝食はトースト1枚かシリアル1杯と牛乳だから、それと比べるとすごい量。まぁ本当は朝からこの位食べるのが健康的なのは分かっているけど、ここ数日の入院生活は明らかにオーバーカロリーだ。腹筋の線がすっかり消えてしまった。傷を治すための栄養が必要なのは分かるけどこんなに食べなくても大丈夫そう。しかし一方で、何を食べても大丈夫なら昨夜父母が見舞いに持ってきたクッキーとトウモロコシも食べてしまおうか、という思いもよぎる。
食事についてはせっかく出された物なので全て食べる。消費するのは退院してからでもいい。
昨夜、ベッドの上で腕立てと腹筋を試みた。腕立てはOKだが腹筋はさすがにまだ無理。

  • 9月19日 昼食 12:15
    • ご飯、筑前煮、あんかけ豆腐、キャベツのレモン漬けサラダ

昼食を食べ終わった頃に妻の母が遠路はるばるお見舞いにいらしてくれた。もちろん怪獣を連れた妻も一緒。杏仁豆腐と手作りの筑前煮を差し入れてくれる。妻の実家の味付けは好きなのでありがたい。筑前煮は夜のおかず(文字通り)にさせていただこう。
午後、外出許可をとって1時間ほど病院の周りを散歩する。さすがに1時間も歩くと腹が痛くなる。
夕食前に大学時代の友人Aがお見舞いに来て、本3冊を差し入れてくれる。

詰将棋の本はリクエストした物であるが、他の2冊も未読(『さらば…』はもしかしたら以前一度読んだかも知れない)のため大変ありがたい。

  • 9月19日 夕食 18:00
    • ご飯、味噌汁、ピカタ、フライドポテト、グラッセ、和風サラダ、ゼリー

なんとなく脂っこいメニューだ。早速先ほど義母あさんからいただいた野菜の煮物を冷蔵庫から出す。ん?冷蔵庫、冷えてないよ。昨日母が持ってきたトウモロコシがヤバそうなのでこれも出す。通常メニューに野菜の煮物とトウモロコシ。さすがに食べすぎだ。でも煮物(人参と牛蒡)はおいしかった。
夕食後、抗生剤の点滴。しかし針がなかなか血管に刺さらず、見当をつけて刺す⇒血管に刺さらないので刺したままの針を皮膚の下の血管を探る⇒やっぱり刺さらないのであきらめて抜く、を3回繰り替えす。痛いですよ。昨日も医者に同じことをされたが、そばにいたベテラン看護婦は黙ってみていた。医者が去った後で「痛いかなと思ったけど、せっかくだから……」。何がせっかくなんだ。せっかく医者がやるから練習のために我慢させられたのか。その時は、まぁ医者がやっているのを途中で止めさすのもパワーバランス上いろいろとやりにくいのかな、と思ったが、今日は若手看護婦にグリグリやられた。また練習台ですか。痛いですよ。別の看護婦に代わって、それでも1回しくじってからようやく刺さった。腕の注射の痛み程度は気にしない私だが、さすがに勘弁して欲しかった。
明日も2回、点滴が待っている。