オペラ座の怪人

夜の教会

両親に子供を一晩預けてあるのをいいことに、妻と映画を見に行った。前々から観たかった『The Phantom of the Opera』にするか、映画的面白さを重視して『Ocean's 12』にするか迷ったのだが、Ocean's 12の前作を妻が見ていなかったのでファントムに。港北ニュータウンの109シネマのシアター6での上映だったのだが、画面の小ささに「大失敗!金返せ」と思いましたよ。でもそんな気持ちも上映が始まったら映画の面白さにどこかへ行ってしまった。
まず冒頭のオークション場面でシャンデリアが吊り上げられるシーンでは、気分が一気に引き込まれる。モノクロームの映像がカラーになり、廃墟のオペラ座から栄華の時代に変化していくのは圧巻。それからクリスティーヌの父の墓地でのシーンの一面の雪の美しさ(余談だが胸の谷間丸出しのあんな寒そうな格好で墓地へ行かなくてもいいんじゃないかと思う)。さらにシャンデリアが本当に客席に落下して炎上するのはファントムファンとしては誰もが見てみたい映像なんじゃないだろか。マスカレードのパートも舞台よりも豪華絢爛で見応えあったし(音がうるさくて好きじゃないけど)、映画化で追加された部分(オペラ座の舞台裏を見せたり、ファントムの生い立ちに言及したり)もよかった。
逆に違和感があったのは、クリスティーヌが初めてファントムの世界へ降りていく場面。例のあのお馴染みのメロディに導かれて鏡の裏を通り地下へと降りていくのだけど、ミュージカル版よりもイントロが短いような気がして、それに気をとられてながら地下へ降りていく二人を観ていたらものすごくコミカルに見えてしまった。
歌唱力は残念ながら劇団四季並みだったけど、美男美女(美男には疑問だけど)の役者のアップで見ることができたし、なによりミュージカル見るより安くファントムを見ることができるのは映画のよいところ。でもミュージカルの生演奏、生声の迫力にはかなわないな。
DVD出たら買っちゃおう。