高知県立美術館でのグラスのピアノソロコンサート。
グラスの要望で演目が直前に変わり、下記の通りに。
- Mad Rush
- Metamorphoses No.4, No.3, No.2
- Etudes No.1, No.3, No.4, No.5, No.6, No.8, No.9, No.10
- Music from "The Screens"
Encore
- Opening
- The Thin Blue Line
Solo PianoのCDで聴ける演奏など比較にならないほど演奏技術が上達し、ペダルの使い方も効果的で非常にインプレッシヴ。
グラスはもともと卓越したピアノのテクニックがあるわけではなくて、"Glassworks"のOpeningでも"Solo Piano"でも"Etudes for piano"でも、ビートを正確に刻んだ演奏ではないし、右手の薬指と小指を使っていると思われるアップテンポの部分では音がすっとんだりしている。それが曲を立体的&魅力的にしているのだと思っていた。Arturo StalteriがグラスをカバーしたCirclesというCDでシークェンサーの如き正確なタッチの演奏をしているのだが、その演奏を聴いてもちっとも心に響かない事で、余計にグラスの魅力はその演奏の不正確性にあると思っていた。
しかし今回のコンサートではMad Rushをきちんと弾いていたにも関わらず(他の曲は少々怪しかった)、魅力が損なわれる事は全くなかった。
おまけにアンコールでOpening(From "Glassworks")が演奏された時なぞは、正に待ち望んでいた曲だっただけに涙が出そうになるほどだった。
演奏終了後、持参したCDにサインももらってミーハーな私は大満足。
はぁ〜っ、高知まで来た甲斐があった。
夜、偶然同じホテルに泊まっていた友人M様とホテル近くのバーで4時間も話し込んでしまった。閉店時間にならなければまだまだ止め処なく話し続けたに違いない。(ちなみにグラスも同じホテルだったようだ)
(2005.05.30)
上記アンコールの2曲目の曲目について「Simple Line」と書きましたが、友人M様より「The Thin Blue Line」とのご指摘いただき修正しました。ご指摘ありがとうございます。
- BOSTON CAFE http://www.dcity-kochi.com/pc/dck_data.asp?p1=00003523
- 『高知では新しいスタイルのバー』。そうだったのか……。新しいスタイルかどうかは別にして居心地はよかった。選曲も面白かった。ウェブサイトには営業時間は25時までと書いてあるが27時まで居座っていられたし、友人Mは「店員が帰るときに客に挨拶するとは面白い店だ。これが『新しいスタイル』か?」と面白がっていた。高知に行く事があればまた行こうと思う。