Deep Impact

wine2005-07-04

太陽の周りをぐるぐると回り続ける彗星めがけて、地球から1億3000万Kmの地点で、時速37,000kmのスピードで、372kgの物体をぶつけるなんて、もうSFの世界だ。
この実にユニークな実験が本日無事に成功した。
実験の目的は、衝突によるクレーターの形成や、その後の彗星核表面の変化の様子を観測する事で、彗星核の表面の強度や内部から蒸発してきた彗星核本来の成分などを明らかにする事だという。これは十分に意義のある事だと思うのだけど、それ以前にこのような方法で見事に標的にぶつけるというだけで、素人にはディープ・インパクトを与える実験だ。
また、この計画を『Deep Impact』と名付けるNASAのユーモアの精神も素晴らしい。
そういえばNASAはその昔、スペースシャトルの試作機に、Star Trekにあやかって“Enterprise”と名付けた事もあったっけ。