チャップリン フィルム・コンサート イン ジャパン 第1夜

すみだトリフォニーホールでの公演、チャップリン フィルム・コンサートへ行って来た。
電車で行けば乗り換えなしなのだが、出産間近の妻にいつ呼び戻されるか分からないので車で行く。トリフォニーホールの駐車場は高いが周辺を探すと安いコインパーキングがけっこうある。ま、それはさておき。
第1夜の今晩の演目は『のらくら(ゴルフ狂時代)』『キッド』の2本立て。座席はスクリーンを右手正面に、オーケストラを右下に見下ろすバルコニー席。
『のらくら』はきちんと見るのは初めて。いかにもチャップリンらしいユーモアのセンスが全編に散りばめられていて非常に愉快な映画。画面に釘付けになり、オーケストラの演奏まで目をやれなかったが、カール・デイヴィス指揮の音楽は非常に雄弁だった。
『キッド』は過去に何度も見ているので、オーケストラの演奏風景も楽しみながら見ることができた。映画の内容は、我が子を捨てた母が成功した後に子供を引き取る場面があっさりとしすぎていて、非常によろしくない。というか、あんたそれでいいのか?とつっこみたくなる。浮浪者(チャップリン)とキッドが、貧困の中で血のつながりも無いのに、日々の共同生活を非常に楽しげに送る一場面一場面は本当に素晴らしいだけに、ラストの話の持って行きようには不満が残る。
どちらの映画も可笑しい場面で場内から笑い声が聞こえてきたのが、アトホームな雰囲気で非常によかった。笑いの要素が普遍的だし言葉の壁がないから子供が見ても楽しいのね。