未曾有の揺れ

遅めの昼食を摂ろうと横浜駅地下街にいるときに目眩のような揺れを感じた。
回りを見渡すと、皆一様に「なんだ?」という顔をしている。
徐々に揺れが大きくなり、ようやく地震が発生している事に思い当たった。
振幅の速度はゆっくりながら、地下とは思えないほどの体験したことのない揺れ幅。
ついに東海地震か、と覚悟しとにかく地上に逃げる。
周りの建物からもわらわらと人が吐き出されてくる。
見上げると、目に見えて建物が揺れている。
この時間だと学童に行っているアルバートと、保育園にいるウィリアムは
多分スタッフや保育士が適切に保護してくれているだろう。
心配なのは都心の高層階(30F)で仕事をしているベス。
電話がつながらないのでメールにて安否を問う。


詳細を書くのも面倒なので結論だけ書くと、
アル&ウィルは約3km離れた所に済むエディンバラ公爵婦人が
停電で道路の明かりもない中を、保育園と小学校に歩いて迎えに行き、
自宅に連れてきてくれた。
ベスは自宅が近い同僚と帰宅途中に住む同僚の3人で19時前に勤務先を出発し、
徒歩で4時間歩いたところで動き始めた電車に乗ることができ
23時過ぎに無事に帰宅することができた。
私はキリのいいところまで仕事をしたら16kmを歩いて帰るつもりだったのに、
「男性は泊まりね」といわんばかりの「女性は帰宅してください」という上司の声に
少しうんざりしていたところ、
祐天寺方面に住む女子社員を送る車を運転する同僚が自宅至近だったため相乗りさせてもらい
22時前にオフィスを出て、武蔵小杉→祐天寺と経由し24時過ぎに帰宅。
家族親族一同の無事を確認。
皆様もご無事で。

東日本大震災 M8.8世界最大級、沿岸に大津波 2011年3月12日2時35分


11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とする大地震があり、宮城県栗原市震度7を観測した。北海道から九州にかけての広い範囲で震度6強〜1の揺れと、津波に見舞われ、死者・行方不明者は東北を中心に850人を超えた。地震の規模を示すマグニチュード(M)は8.8で、記録が残る1923年以降国内で最大。昨年2月のチリ大地震(M8.8)に匹敵する世界最大級の地震になった。


 震源宮城県・牡鹿(おしか)半島の東南東約130キロ、深さ約24キロ。専門家によると、今回の地震エネルギーは関東大震災の約30倍、阪神大震災の約1千倍に相当するという。


 警察庁によると、この地震による死者は12日午前1時現在、宮城、福島、東京などの1都8県で133人、行方不明者は530人。これとは別に、仙台市若林区津波による200〜300人の水死とみられる遺体が見つかっている。


 気象庁地震発生から約4分後の午後2時50分ごろ、岩手、宮城、福島県大津波警報(高さ3メートル以上)を発令した。各沿岸での最大波は、福島県相馬市で7.3メートル以上(午後3時50分)、茨城県大洗町で4.2メートル(同4時52分)、岩手県釜石市で4.1メートル以上(同3時21分)だった。宮城県気仙沼市では、沿岸での高さは不明だが、沖合では6メートル(同3時14分)の波が観測された。


 気象庁によると、12日午前0時現在、北海道から高知県の太平洋側を中心に18地域で大津波警報が出ている。同庁は今回の地震を「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名した。


 11日午後3時15分ごろには、茨城県沖を震源とするM7.3の地震も発生。政府の地震調査委員会は同日夜、「震源域は岩手県沖から茨城県沖までの広範囲にわたる。これらすべてが連動して発生する地震は想定外だった」との見解を発表した。


 総務省消防庁警察庁によると、津波の被害は、岩手、宮城、福島、茨城、青森の5県に及び、多数の死者、行方不明者が出ている。


 仙台市では、津波で海岸線の多数の民家が流された。水死と見られる200〜300の遺体が発見された仙台市若林区では、海岸から10キロ離れた区役所まで津波が襲来。石巻市でも住宅10棟が流出。気仙沼市では、JR気仙沼駅周辺など市中心部が広い範囲で燃えている。防衛省によると、東西4.5キロ、南北2.5キロの範囲に及び、午後11時55分現在でさらに拡大している模様だという。


 岩手県大船渡市の末崎町細浦地区は、津波で地区全体が流され、壊滅状態だという。同市三陸町の綾里地区と越喜来浦浜地区でも、計300棟以上が崩壊または流出。綾里地区では48人の行方が分からないという。JR東日本によると、同市内を走っていた大船渡線の列車(2両編成)と、津波後に連絡が取れなくなっている。宮古市周辺では10カ所以上の集落が全壊した。陸前高田市も四つの地域が水没した。


 福島県相馬市では、海岸線で土砂崩れがあり、行方不明者が多く出ている。防衛省によると、南相馬市では約1800世帯が壊滅状態。宮城県に接する新地町でも住宅414棟が全壊。富岡町でも、海沿いの数百戸やJR富岡駅も津波で倒壊。青森県八戸市では津波被害が甚大で、詳細が把握できない状態だという。茨城県大洗町では町中心まで津波が達した。


 このほか、宮城県利府町ではジャスコ利府店で天井の空調設備が崩落し、子どもが下敷きになり死亡。福島県では、老人ホームで5人が死亡したという情報がある。



asahi.comより)