眼科蜂窩識炎

土曜日に親子三人で散歩や買い物をしていたら、子供が午後から熱を出した。帰宅して体温を測ってみると40度。そういえば数日前から目ヤニがすごかったしな、と思い『目ヤニ 高熱 急性』などでネットで検索してみると、発疹の症状がないだけで麻疹に似ている。熱はあるものの元気もあるし機嫌もいいので以前かかりつけの医者に処方されて余っていた手持ちの解熱剤を飲ませ、冷えピタシートをおでこに貼って様子を見ることにする。 明けて日曜日。相変わらずの目ヤニと高熱。ただし今日も元気はあるし機嫌も良い。麻疹の場合は2〜3日は高熱が続くと書いてあったし、悪くて麻疹、良くて風邪、と素人判断を下す。ただし解熱剤が切れたので、余分に持っているママ友から2包譲ってもらう。救急に連れて行ったら?と助言してくれたが、昨今の風潮は“大した症状でも無いのに救急に連れて来る親のおかげで必要以上に混雑している”という事になっている。『悪くて麻疹、良くて風邪』であれば救急に行く必要もあるまいと思い、もう一晩様子を見ることにして、お医者さんのホームページで明日朝一の予約を入れる。昨晩と違い、夜通し具合が悪そうにしている。よしよし朝になったらお医者さんに行くからね。そして9時少し前に医者へ行く。麻疹かも知れないので、と伝えると他の患者さんと一緒にならないように裏口から入れてもらう。しかし『いまどき麻疹になるというのはあまり考えられませんが……』と看護婦さん。お医者さんも、麻疹じゃないと思いますが血液検査をしましょう、との事。検査結果は“眼科蜂窩識炎(ガンカホウカシキエン)”。目の裏側で炎症が起こる、脳に近い部位のため、状況次第では危ない病との事。『救急には連れて行かなかったんですか。自然治癒したようです、ラッキーでしたね』との事。う〜ん、そうだったのか。救急に連れて行くのがよかったらしいが、連れて行く程の症状なのか、連れて行くまでも無いのか、素人には判断ができない。判断するガイドラインもない。となると、平日日中に子供を医者に連れて行けない核家族&共働きの場合は、万が一の場合を考えたら大した事がなくても夜間や土日に救急に連れて行く、という事になるんだろうな。つまり救急が混むのは仕方の無い事と言わざるを得ないでしょう。今回は本当にたまたまラッキーだった。