ヘッドフォン

家電店の試聴コーナーでいろいろと試聴をしてみる。最初は装着感の心地よさ重視でSONYのMDR-CDシリーズを試してみた。
そもそも普段自宅ではヘッドフォンは利用しないのだがたまに必要な場合もある。①自宅内外の雑音を一切気にせずに音に集中したいとき ②見たくないTV番組を妻が見るときにヘッドフォンを使わせて、せめて音だけでも遮断する。
これまではいつ買ったかも忘れてしまった(高校時代かな?)SONY MDR-Z400を使っていたのだが、耳への圧迫感が強く長時間の使用に不向きなのと、イヤーパッドがボロボロになって使用すると耳に黒いカスがついてしまうので、なんとなく新しいのが欲しいな、と思っていた。購入に当たってのポイントは ①長時間利用しても大丈夫 ②音の遮断性が高い の2点。
あんまり高価な物を買っても仕方ないし、と考えてSONY MDR-CD3000(約38,000円)を横目に、最初にMDR-CD580(約6,000円)を試聴する。装着感は心地良い。音は満足も不満足もない。比較のため1ランク下のCD480を試す。装着感は変わらず、音の違いも分からない。CD380でも一緒。なんだ俺の耳なんてそんな物か、と値ごろ感に安心しつつ、自分の耳に少し落胆。このときは気付かなかったのだが、ロック系の音楽を大音量で聴いていたので、やかましい家電店内の放送がヘッドフォンを通じて入ってくるかどうか、全く気にしていなかった。ヘッドフォンからの音漏れも気にしていなかった。
別の日、別のお店でaudio-technicaのATH-AD400(約7,000円)を試してみる。CD580よりも心地よい装着感。デザインもいいしaudio-technicaというブランドもいい。肝心の音をそっちのけでものすごく気になってくる。自分の耳で区別の付かない程高級な物は必要ないけど、自分の耳は信用できないしブランドに惑わされるのもどうかと思い、ぐぐっと情報収集。2ちゃんを経由してヘッドフォンナビに行き着く。いろいろなレビューや議論があるが、デザインと入手しやすさを考えてSONYaudio-technicaの2社に絞る。これがヘッドフォンに大枚はたく結果に。遮音性を重視するなら開放型ではなく密閉型なのか。密閉型でも装着感がよければ問題ないのだが。などとぶつくさつぶやきつつ、次にA500(約10,000)を試聴。開放型のような音の広がり感に少し欠けるけど、まぁ悪くない。1万円を出してA500を買うか、7千円でAD400にするか、はたまた最初に聞き分けられなかった4千円のCD380にするか迷いつつ、何気なく隣にぶら下がっていたA900に手を出す。!!。音が全く違う。密閉型なのに音に奥行きがあり、きめ細かく、音場もはっきりと分かる。付け心地も悪くない。しかも色はブルー。でも2万円!。たかだかヘッドフォンに2万円? アホか俺は? A500対AD400対CD380の戦いはどこへ行った? という心の声を無視してサウンドハウスにてご購入。だって音がいい事に気付いちゃったんだから仕方ないよね。