IWCで捕鯨禁止批判

捕鯨禁止批判の宣言採択・IWC、82年の決定以来初
【バステール18日共同】カリブ海の島国セントクリストファー・ネビスで開催中の国際捕鯨委員会IWC)総会は3日目の18日、1982年の商業捕鯨一時禁止決定に批判的な内容の宣言を、33対32の1票差で可決した。


 捕鯨支持派がIWCの主要議題で過半数を獲得したのは、禁止決定以来、初めて。宣言には拘束力はないが、IWCの意思を示すものとなる。


 今回のIWCは初日の終了時点で、捕鯨支持派とされるガンビアトーゴが新たに分担金を支払って投票権を認められたため、採決が捕鯨国に有利になる可能性があるとの見方が出ていた。2日目には、日本が承認を求めた4地域の漁民によるミンククジラの沿岸捕鯨の実施が、賛成30、反対31、棄権4の小差で否決されていた。 (09:33)
(NIKKEI NET 2006年6月19日)