有力視されていた通りの結末になりましたね。
「すいきんちかもくどってんかい」って語呂が悪いな。慣れの問題か。
「茶壺に追われてトッピンシャン」みたいだ。
しかし、なんだってこんなややこしい定義付けをしてまで「惑星」の数を固定したかったのか。
冥王星外し、惑星数8に 国際天文学連合が新定義 2006年08月24日22時46分
チェコのプラハで総会を開いている国際天文学連合(IAU)は24日午後(日本時間同日夜)、惑星の新しい定義案について採決、太陽系の惑星を「水金地火木土天海」の8個として冥王星を惑星から外す案を賛成多数で可決した。冥王星は1930年の発見から76年で惑星の地位を失い、世界中の教科書が書き換えられることになる。
冥王星の大きさ
採決を前に提示された最終案は四つの決議案で構成された。
可決された「決議案5A」で太陽系の惑星を、「太陽の周りを回り、十分重いため球状で、軌道近くに他の天体(衛星を除く)がない天体」と定義。注で惑星は「水金地火木土天海」の8個とした。冥王星を念頭に「太陽の周りを回り、十分重いため球状だが、軌道近くに他の天体が残っている、衛星でない天体」を「矮(わい)惑星」と定義するが、惑星には含めない。
続いて採決された「決議案5B」は「水金地火木土天海」の8個を「古典的(伝統的)惑星」と表現することで、矮惑星と合わせて惑星とみなす内容だった。しかし、冥王星を惑星と認めることには反対が根強く、否決された。矮惑星には冥王星と、米観測グループが昨夏「第10惑星」と発表した「2003UB313」、火星と木星の間にある小惑星で最大の「セレス(ケレス)」などを想定していたが、セレスを矮惑星とするのに異論もあることなどから、列挙はされなかった。
可決されれば、惑星は少なくとも11個となり、今後増える可能性もあったが、改めて惑星の定義の見直しがされない限り、太陽系の惑星数は8のまま変わらないことになった。現在は冥王星の衛星とされ、当初案で惑星とされた「カロン」は反対が多いため、最終案には盛り込まれず、惑星とはならなかった。
また、冥王星は矮惑星で、それより遠くに多数ある天体の典型例と明記する「決議案6A」は可決された。「決議案6B」は6Aに加え、冥王星に代表される天体を「プルートニアン(冥王星族)天体」と呼ぶ案だったが、否決された。両者の可否は惑星数には影響しない。
当初案では、惑星を「自己の重力で球形を保ち、恒星の周りを回る恒星でも衛星でもない天体」などと定義、現在の9個から12個に増えるとした。しかし、反対意見が続出、修正案がつくられていた。
- 関連日記:惑星とは? 2005年8月1日
- 関連日記:太陽系の惑星3個増えて12個へ