アベドン死去

wine2004-10-03

リチャード・アベドンが亡くなった。写真といえば風景写真しか興味のなかった頃にポートレイトの面白さ、更には人間の面白さを教えてくれた。個人的にも思い入れの大きい写真家だった。ご冥福を祈る。

[ロサンゼルス 1日 ロイター] ファッションや肖像写真を芸術の域まで高め、世界中の著名人のイメージを捉えたインパクトのある写真で知られる巨匠、リチャード・アベドンが1日、脳内出血のためテキサス州サンアントニオの病院で死去した。81歳だった。アベドンは1週間前にフォト・エッセイの撮影のために訪れた同地で倒れ、入院していた。
米ニューヨーカー誌の広報担当者が明らかにした。
ニューヨーク生まれ。高校を中退し写真を学び、1945年―65年までハーパー・バザール誌のカメラマンを務めた。その後90年までヴォーグ誌に席を置き、92年にニューヨーカー誌初の専属カメラマンとなる。
マリリン・モンロートルーマン・カポーティ、アンディー・ウォーフォールなど、白い背景で被写体の内面までも捉えた写真で知られる。
94年には、アメリカン・フォト誌が選ぶ全米写真家100人のトップとなった。
フレッド・アステア、オードリー・へプバーン主演の「パリの恋人」(1957年)で、アステアが扮したカメラマンはアベドンの人生をモデルにしたもの。