H2A 打ち上げ成功

wine2005-02-26

素晴らしい!
社会的意義やら経済効果やらいろいろとあるけれど、単純に嬉しいね。
(写真は宇宙航空研究開発機構オフィシャルサイトより (c)RSC/JAXA )

MTSAT-1R/H-IIA・F7の打上げ結果について http://mtsat1r.rocketsystem.co.jp/index2_j.html
H-IIAロケット7号機(H-IIA・F7)は、平成17年2月26日18時25分(日本時間標準時)に、種子島宇宙センターから運輸多目的衛星新1号(MTSAT-1R)を搭載し、発射方位角102度で打ち上げられました。
ロケットは正常に飛行し、発射後約40分02秒後にMTSAT-1Rを分離したことを確認しました。
今回のH-IIAロケット7号機打上げ実施にご協力いただきました関係各方面に深甚の謝意を表します。
なお、ロケット打上げ時の天候は曇り、北北西の風 6.8 m/s、 気温7.3 ℃でした。

H2Aロケット7号機打ち上げ成功 衛星を分離 http://www.asahi.com/science/update/0226/003.html
国産大型ロケット「H2A」7号機が26日、鹿児島県・種子島宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターから打ち上げられた。03年11月の失敗から1年3カ月ぶりの再開で、気象衛星「ひまわり5号」の後継となる運輸多目的衛星新1号(MTSAT−1R)を予定通り分離し、打ち上げは成功した。揺らいでいた信頼をつなぎ留め、停滞していた日本の宇宙開発が再び動き出す。
打ち上げは午後5時9分の予定だったが、地上との通信系統に異常が生じたため、午後4時すぎに作業が一時中断。午後6時25分に繰り下げられた。2分7秒後に大型固体補助ロケット(SRB)の切り離しに成功。40分2秒後に衛星を分離した。10日近くかけて赤道上約3万6000キロを地球の自転と一緒に周回する静止軌道に乗る。
H2A打ち上げは01年の1号機から5号機まで連続して成功していた。6号機は情報収集衛星偵察衛星)を搭載して打ち上げられたが、SRBを本体から切り離せず、11分後に地上からの指令で爆破された。その後、SRBのノズル(噴射口)の設計ミスで壁面に穴が開き、切り離しの導火線を溶かしたことが原因と分かった。
7号機のSRBはノズルの形状を変更し、燃焼圧力も下げた。3回の燃焼試験で壁面に問題がないことを確認。さらに信頼性を高めるためロケット全体の786項目で設計・製造を総点検し、77項目を改善して年度内の打ち上げにこぎ着けた。
MTSATは天気予報や台風の進路予測に重要な役割を果たすほか、航空管制にも使われる。気象機能は5月末、航空管制機能は年末をめどに運用を始める。
03年5月から米国の衛星に頼る綱渡りが続く日本の気象観測にとって待望の衛星で、国土交通省が打ち上げを委託した。ひまわり5号に比べ、夜間の霧などの判別精度が向上、北半球の観測頻度は30分ごとと倍増する。
ひまわり5号の寿命は00年までだったが、99年に後継の運輸多目的衛星を載せたH2ロケット8号機が打ち上げに失敗。その後も衛星の部品の不具合などで打ち上げが延期された。昨年3月に種子島に運ばれ、H2A再開を待っていた。
今回の成功で、情報収集衛星地球観測衛星など「順番待ち」になっていた衛星の打ち上げも動き出す。宇宙機構は05年度はH2Aロケット3機を打ち上げる意向だ。
H2Aロケット〉 地上から約3万6000キロの静止軌道に重さ2トン級の人工衛星を打ち上げる能力をもつ国産の主力ロケット。直径4メートル、全長は17階建てビルに相当する53メートル。前身のH2ロケットが98年と99年に連続失敗したのを教訓に開発され、01年8月に試験飛行に成功、5号機まで連続成功した。打ち上げコストは目標で85億円と、H2(約180億円)より大幅な削減を達成した。液体燃料を使う2段式で、打ち上げ直後に加速するため、大型固体補助ロケット(SRB)2基を下部脇に装着している。 (02/26 19:19)