どか雪




大雪:首都圏で記録的…都心積雪27センチ、戦後3番目毎日新聞 2014年02月08日 20時50分(最終更新 02月08日 23時18分)
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 本州の南海上で低気圧が急速に発達しながら北東に進んだ8日、日本列島各地は激しい雪と風で大荒れの一日となった。2001年1月以来の大雪警報が出された東京都心は午後11時に積雪が27センチに達し、1994年2月以来20年ぶりに20センチを超えた。雪道での転倒や車のスリップ事故で多くのけが人も出た。首都圏のJR新幹線・在来線や私鉄各線は運休や大幅な遅れが終日続き、羽田、成田空港発着の空の便も午後は大半が欠航となった。


 気象庁によると、西日本では7日から8日朝に激しい雪となり、鳥取県大山町で195センチの積雪を観測。関東甲信では低気圧の接近に伴って8日午後から雪が激しさを増し、午後9時現在の24時間降雪量は▽山梨県富士河口湖町60センチ▽長野県松本市49センチ▽甲府市41センチ−−など各地で大雪となった。太平洋沿岸部を中心に風も強く、千葉県銚子市で最大風速25.7メートルを記録した。


 東京都知事選の選挙戦最終日となった都内では、都心の最低気温が今季最低の氷点下0.9度を記録。日中もほとんど気温が上がらず、夜にかけて横殴りの激しい吹雪となった。


 都心の積雪27センチは、51年2月の33センチ、54年1月と69年3月の30センチに次ぐ戦後3番目の記録。午後9時現在、首都圏では他に埼玉県熊谷市で36センチ、千葉市で30センチ(観測史上1位)、横浜市で16センチの積雪を観測した。


 気象庁は島しょ部を除く東京都や埼玉、神奈川両県の全域、千葉県の一部などに大雪警報を出し、外出を控えるよう呼びかけた。大雪と強風のため、東京スカイツリー(東京都墨田区)が展望台の営業を中止するなど、観光施設の休業やイベントの中止も相次いだ。

 低気圧は9日には三陸沖まで北上し、関東甲信の天気は次第に回復する見込みだが、東北では引き続き大雪への警戒が必要だ。東北太平洋側で9日午後6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で山沿いが50センチ、平地が30〜40センチ。

 毎日新聞の午後9時現在のまとめでは、関東地方1都6県で312人が負傷、うち少なくとも14人が骨折など重傷を負った。このうち雪に慣れていない都内では路上で転倒するなどして50人が負傷した。

 この他、山梨県でも21人がけが。長野県安曇野市のJR大糸線では、踏切で立ち往生していたトラックに列車が衝突し、男性運転手が死亡。県警は雪が原因の可能性があるとみて調べている。共同通信によると、全国の負傷者は400人以上。【夫彰子】

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