手向けの1本

エド永眠後、遺体の搬送のためすぐさま葬儀社を決める必要あり。
高額の個室料金を2日分支払っているのだから、
しばらく個室に安置しておいてくれたりできないのか。
未経験で今後の手続きについて右も左も分からないのに
せわしないのね。
自宅最寄駅近くに葬儀場がある会社2社に電話し
電話対応が良く日程の融通がきく方に依頼。
葬儀社が来るまでの間、
部活に行くウィルを起こしたり、
遺体を安置する場所を用意する必要などで
ベスは一度帰宅。
しばらく待つと葬儀社の担当者が来たとの事でエドとともに地下3階へ。
葬儀社の方に挨拶し、遺体を直接葬儀社へ搬送する事が可能か打診すると
可能だし、夏場なのでむしろその方がいいとの事。
病院側遺体安置置き場担当者の説明ではそのような話は無かったが
そうしていただく。
エドを送り出した後、ベスに迎えに来てもらう。
この一晩でベスは自宅と病院を6回も往復。
弟が泊まると言うので2Fリビングにスペースを作ったのに来なかったり
エドが来ると言うので1Fリビングにスペースを作ったのに来なかったり
いろいろとしてくれて、お疲れ様。


帰宅後は仮眠も取れず
今後必要な手続きをウェブで調べ、
菩提寺に連絡し葬儀日程や戒名について打ち合わせ。
本来ならお寺に出向いてFace to faceで打ち合わせるところを
電話越しのため、初めて聞く単語の漢字が思い浮かばず
「それなんですか?」の連発。
ご住職はずぶの素人、というか常識知らず?の私に1時間ほど丁寧に説明してくれた。
私もわからない単語をネットで調べながらの電話。
ご住職との打ち合わせが終わった後も、
初めての葬儀の場合は精神的に参っていて時間的な余裕もない中で
葬儀社のいいなりにボッたくられる、という風評があるので
そうならないために、必要な事やらだいたいの金額をウェブで確認。


その次は大曲の往復チケットのキャンセル。
土曜の昼過ぎに出発して
日曜の午前に帰宅するので
葬儀の時間にはかぶらないが、
喪主としてやる事が多いのでさすがに行っている場合じゃない。
残念だけど。


昼過ぎに車で30分弱の葬儀社へ出向いて2時間程度打ち合わせ。
葬儀社担当者は、とてもテキパキと説明してくれる中年女性。
ベスには好印象だったようだが
不要なものや高いものをメリット・デメリットも説明せずに売り込もうとしているのでは
私は警戒心だらけ。
帰りに公爵邸に立ち寄り、葬儀に必要なものなどを収集。
私はエドの机周りで遺書を探すも見つからず。
ベスはエド妻にいろいろ説明したりエドの若かりし頃の写真を探したり。
その後、銀行で残高確認。
一通り終えて、
先の見えないエドの看病が終わった事と、
葬儀の見通しが見えた事で
ようやく肩の荷がおりた。
ベスは八面六臂の大活躍(ってこういう時には言わないか)。
自宅近所のアメリカンダイナーで、コーヒーとケーキでベスと慰労会。
本当にお疲れ様でした。


帰宅後はエディンバラ公爵へ手向けのワインを開栓。
やりたい事をやってきた楽しい人生だったね。