秘湯 湯之谷村 駒の湯

wine2004-08-30

(写真は駒の湯の豪華な夕食。器も素晴らしい)
大平温泉の次は新潟県北魚沼郡の『ランプの宿 駒の湯』へ向けて出発
朝食のため1階に下りると新聞朝刊の1面が目に留まった。オリンピック砲丸投げアヌシュの金メダル剥奪が決定。これで日本が取得した金メダルの数は東京オリンピックを抜いて史上最多の17個。(ただし、競技数は東京オリンピックが160、アテネオリンピックが301)。
0830 荷物だけは下界で大平温泉が経営している雑貨屋まで先に運搬してくれる。宿から関係者用駐車場まではケーブルで。そこから雑貨屋までは宿のおばさんが運転する軽4駆で。
0955 大平温泉 宿を出る。昨日よりも軽くなった荷物を背負って子供は前に抱っこ。しかし多少荷物が軽くなったとはいえ、10kgの子供を抱っこしながら歩くのは、下り坂ならともかく、急な上り坂では相当厳しい。10分も歩かないうちにギブアップ。友人Yに子供の運搬を変わってもらう。すると丁度そこへ、荷物運搬用の軽4駆が後ろから走ってきて女性2名と子供はお客様用駐車場まで乗せて行ってくれるとの事。多分子供づれで見るに見かねたのだろうか。非常にありがたい。残された男性2名は足取りも軽やかにホイホイと登っていき、10分足らずで駐車場に到着。さてここからまた、一歩間違えば谷底へ転落の山道だ。気を引き締めて出発したが、意外なことに帰りはさしたる危険も感じずに下界に戻れた。雑貨屋に立ち寄り荷物を受け取る。
1110 小野川温泉に寄り道。特に見るべきものもないのだが、12年前に米沢で合宿免許を取ったときの宿が小野川温泉だったので懐かしくて寄ってみた。
1223 喜多方通過
1242 会津坂下 ひろき酒造通過
1350-1435 昼食@津川。会津坂下からはR252の予定だったのだが、道を間違えR49をどんどんどんどん行ってしまう。後ろをついていて、おかしいな?とは思ったものの、きっと俺の勘違いだろう、と思っていたらやはり間違えていたらしい。予定していた食事処(またしても蕎麦屋)にたどり着けず、道端の何の変哲も無いドライブインで昼食を取る。大しておいしくない。
1600 栃尾市内にてコンビニ休憩
1720 駒の湯山荘到着
蛍光灯や電球が一切無い。ランプの宿と言うだけあって、灯りは全て灯油ランプか電気ランプ。温もりを感じる明るさで、素晴らしく雰囲気がいい。さらに山菜や川魚の食事も最上級においしい。器も、昔は祝い事などで普通に使われていたが今は散り散りになってしまったという漆塗りの上品なものを、いろいろと手を尽くしてかき集めたのだという(写真)。全て一品物だ。これだけでも、もう一度この宿に泊まりたいと思ったが、温泉もまた素晴らしかった(秘湯を売りにしているんだから当然なんだけど)。毎分2,000リットルという凄まじく豊富な湯量で7つの風呂だけでなく料理などにも使われているらしい。泉温は32度と低いため、いつまでも長湯ができる。7つの風呂は全て、32度の源泉の浴槽の隣に源泉を沸かした温かいお風呂がついているため寒くなったらそちらに入って暖まる。
1泊しかしないなんてもったいない。温泉にビビる子供と一緒なのがもったいない。
快適な宿というのはいくつもあったけど、感動した宿というのは初めて。絶対にまた来たいと思った。
夜は台風16号の接近のためゴーゴーと強風が吹いていた。