NTT、電話加入権廃止を検討(NIKKEI NET 2004.09.16)

NTTは15日、固定電話の利用に必要な加入権(施設設置負担金)を段階的に廃止する方向で検討に入った。競合するKDDIソフトバンクグループが、加入権なしに利用できる割安な固定電話サービスを相次ぎ始めるのに合わせる。NTTは東西地域会社が抱える約6000万件の顧客を維持するため月額基本料も引き下げる方針で、固定電話は本格的な競争に移る。ただ加入権は売買価値があり、廃止には利用者などの反発も予想される。
固定電話の加入権を利用者が得るには7万2000円(税抜き)の支払いが必要で、加入契約を解除してもNTTからは返金されない。NTTは5年程度をかけて廃止する案を軸に調整している。加入権を資産として計上している企業や加入権を売買している事業者などに配慮し、何段階かに分けて緩やかに値下げして最終的に廃止したい考え。KDDIなど競合サービス会社が加入権なしの割安サービスを相次ぎ始めることもあり、廃止に踏み切るタイミングと判断した。 (07:06)

前々から廃止論は出ていたけど、記事文中にもあるように資産扱いとなっている絡みやNTTの本気度がイマイチだった事もあって本当に廃止される雰囲気ではなかった。ここに来て一気に廃止検討に入ったというのはソフトバンクが先日リリースした固定電話サービスの影響なのだろう。「YahooBB!がADSLでやった事を固定電話でもやりますよ」というのが現実になりつつあるわけだ。