エリクソン

共通点多い、ジーコジャパンとイングランド 2006年06月26日15時31分


ジーコ・ジャパンと、イングランド代表には、共通点が多い。


 MFの人材が豊富。FKの達人がいる。そして、最大の類似点は細かく作戦を授けず、選手の自由に任せる監督の哲学だ。イングランドエリクソン監督は01年の就任当初こそ、低迷するサッカーの母国を再建した「優秀な心理学者」と絶賛されたが、次第に「明確な戦術がない」「根拠のない楽観主義者」と、批判を浴び始めた。


 ベッカムら豪華な中盤のスターたちを、どう組み合わせたら最適なのか。答えを見つけられないまま、ドイツに乗り込んだ。チェルシーでは自信満々にプレーするランパードが、リバプールのジェラードに遠慮がちにパスしたり、ポジションが重なる混乱が散見される。個々の強さを武器になんとか勝ち進んでいるが、66年W杯以来40年ぶりの優勝が狙える世代と期待が大きいだけに、国民は歯がゆいのだ。


 エリクソン監督はエクアドル戦後、選手の実力が十分に発揮しきれない現状をどう思うか、と質問されて開き直った。


 「素晴らしいことだ。内容が悪いのに8強に残った。これから内容も上向くと確信している」


 その根拠は?


 「(けが明けの)ルーニーが初めて90分間プレーした。私には、自信がある」。根拠は乏しいけど、選手の能力の高さを楽天的に信じるのは、ジーコ監督と似ている。
(asahi.com)

ははは、最後の一文(太字部)が笑える。