予定のない一日

wine2006-08-26

非常に遅い朝食を食べ、とびひになったアルバートを医者へ連れて行った。
隣駅の皮膚科はスキンヘッドで一見強面のお医者さんだが優しいし評判もいい。
そして土曜はいつでもとても混んでいる。
今日はなんとこれまでで最長の90分待ち。
待ち時間の間に買い物を済ませて自宅に荷物を置きに行っても、まだまだ順番は来ない。
道交法改正に先立って駐禁解禁になった近所の路上に車を駐めて、ウィリアムのチャイルドシートを前向きに載せ替える。
まだ順番は来ない。
このまま待っていては用事に間に合わない妻は、ウィリアムを連れて向ヶ丘遊園方面へ車で走り去っていった。
まだ順番はこない。
ちょっと公園を散歩してから、そろそろかなと思い待合室に行く。
まだ順番はこない。
仕方がないから雑誌を読みたいのだけど、アルバートが子供向けの本を読め、と持ってくる。
行きつけの小児科は子供向けの本は動物図鑑とか絵本しかないのだが、ここの皮膚科には子供向けの本は小学○年生とかそういう類しかない。
本当はこんなの読みたくないのだが絵本や図鑑がないから仕方ない。
おかげで最近ようやくマジレンジャーだのウルトラマンヒカリだの仮面ライダーカブトだのの区別が付くようになった。
ならされた。
へぇ、ヘルクレスリッキーブルーって本当にいるの?
わしが子供の頃はヘラクレスオオカブトと言う呼び方だったし、リッキーブルーという呼び方がしっくりこなかったのでムシキングの中の架空の昆虫かと思っていた。
でもお父さんはAERAとかTitleとかPenとかを読みたいんだけどなぁ…


ようやく呼ばれて診察が終わった。
家まで30分程度なのでのんびり歩いて帰ってもよかったのだが、たまには電車に乗せてみようと思い立つ。
切符売り場で保育園のお友達に会う。
先日はスーパーでもお会いした。よく会う人とはよく会うものだ。
アルバートは改札口を通るだけで軽い興奮状態。
上り線のホームに上がると更にテンションが上がる。
「あのね、ここをね、でんしゃがとおるんだよ! きゅうこうでんしゃくる?」(大声)
「あっちからくるよ」と下り線を指す。
「あ、あ、きたきた!!」(大声)
妻は何度か子供を連れて電車に乗ったことがあるのだが、わしは初めて。
急行電車が通過するともっとハイテンションに。
でもそこはビビりなアルバート
わしの影に隠れて足にしっかりしがみついてる。
そんなんじゃよく見えないだろうに。
次に上りの急行がすぐ目の前を通過。
足にしがみつきながらも大喜び。
ひっぺがして前に出してやろうとすると、顔が強ばる。
確かにあんな大きな固まりがものすごいスピードで目の前を通過したら怖いかも。
日頃電車に乗ることはほとんどないので反応がいちいち面白い。
次に来た各駅停車に乗る。
「これね、でんえんとしせんだよ。もっともっとのるとはんぞうもんせんになるんだよ。」(大声)
よく知ってるね。
もっともっともっともっと乗ると東武線になるんだよ。
動物公園まで行けるんだよ。
自宅まで1駅なのだが、せっかく乗ったのにそれだけじゃ味気ないので二子玉川まで行き、下り線に乗り換えて帰ってきた。
たったの120円でこれだけ楽しんでくれるんだから安い物だ。
TDLなんか目じゃないな。
妻の用事も丁度終わったようで、駅前のスーパーで水と昼食用のベーグルと冷たい野菜スープを買ってからピックアップしてもらう。
(写真は二子玉川駅にて)